エレファントニュース

まあ昔からやっているんだろうね
（文/こんはじめ）



グラビアアイドルの写真は修正されているのは本当？

２年ほど前、有名タレントが多数所属する大手芸能事務所のものと思われる内部資料が、ネット上に流出する騒動があった。そのなかには、マネージャーの会議資料やタレントのスケジュール表などのほか、某グラビアアイドルの“修正前のグラビア写真”も含まれており、タレントのブログが炎上したことで一層騒ぎを大きくした。

この騒動を受け、当時、大手掲示板では
●まさか修正入ってないグラビアがあると思ってる奴はいないよな？
●写真修正したくらいで何で炎上してるの？
と冷ややかに見ている人もいた。
それに対し、
●修正してるとわかっててもはっきりと裏がとれた事は過去になかった。問題は、この件で修正が『事実』になっちゃった事じゃないかな？
●当たり前って言ってるヤツは何もわかってない。プロレスの台本が実際に発見されたのと同じことなんだよ
と反論するなど、白熱した“場外乱闘”も繰り広げられた。

実際、“グラビア写真の修正”とは一体どんなものなのか？　雑誌グラビア担当編集者のＹ氏に聞いた。
「当時流出した写真にあるように、『アザをキレイに』とか『ワキを滑らかに』といった修正は当たり前に行われています。また、撮影現場でさまざまなポーズを取っていると脇腹にシワができやすいですから、脇腹の『シワを消す』といった修正もよく入れます。目の下の『クマを消す』とか『肌の赤みをトル』といった修正も日常茶飯事ですね。逆に、光の加減の問題で肌が青白く不健康に見えてしまったときには、『健康的な肌の色に』といった修正を入れることもあります」（Ｙ氏）

Ｙ氏がグラビア編集を担当し始めた頃、「『肌に赤みを加える』といった修正を入れたところ、日焼けかヤケドでもしたかのように真っ赤になってしまったこともありました（笑）」と失敗談を明かす。グラビア写真の修正では、指示をする編集側も修正するデザイナー側も、その腕が問われるのだという。
雑誌などのグラビアをよく見ると、「ここは修正されているのかな？」と気付くこともあるだろう。「騙されている！」と憤慨する人もいるかもしれないが、それも含めて作品だと思い、グラビアを堪能するといいのかもしれない。


取材・文／朝野 光

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