エレファントニュース

奥が深い街だね
（文/こんはじめ）


行き当たりばったりの新宿二丁目初体験

上京して16年になる私、新世界マコトが愛してやまない街・新宿。歌舞伎町＆ゴールデン街はもちろん、渋い呑み屋が点在する新宿五丁目や、西口の電気街から都庁方面にかけて乱立する高層ビル群などなど、さまざまな表情を見せてくれる。そんな魅力あふれる街の中、寄席「末広亭」があり、狭い一画ながらも情緒が残る新宿三丁目から道路ひとつ挟んだ先にあるのが“ゲイの街”として知られる新宿二丁目だ。

ゲイやバイの友人も多く、実はこの街に来たのは初めてではない。しかし、一人で来るのはまさに“初体験”。エロ好奇心が旺盛であり続ける私にとって、このドキドキ感は三度の飯よりも大好物だ。この日は、ゴールとなる店だけを決め、あとは行き当たりばったり…というプランでスタートした。


ホモセクシュアルだけではない、新宿二丁目

新宿二丁目が世界的に有名なのは、「ゲイタウンとしては犯罪の発生率が尋常じゃないぐらい低い」という治安の良さにあるそうだ。これは、一軒目に入ったゲイバーで聞いた話。マスターの希望により店名は明かせないが、「わたしは“ママ”って呼ばれるのはイヤ。“マスター”っていう言葉のほうが、響きがセクシーでしょ～」と話す人物なので、興味がある方は探して出してほしい。そのマスターが言う通り、暗くて狭い路地が多い街ではあるが一人で歩いていても全く危険な香りはしない。むしろ、店内にいた時のほうが「この太ももの感じって、サッカーとかラグビーでもやってたんじゃな～い？」とごっついオネェさんたちから迫られ“危険”であった。


ご存知の方も多いと思うが、ここはホモセクシャルだけでなくレズビアンも多い街だ。女性しか入店できないバーなどに出入りする子を見つけては大興奮。ドアの向こうは“秘密の花園”という感じである。「そんなカワイイ顔して、女の子同士で何しちゃうのさ～？」と妄想をふくらませている自分は、やはり“ストレート”なんだと一安心。ちなみに、あるレズビアンバーから顔をのぞかせた女性は、私よりも髪の毛が短いボーイッシュな方で、酔って顔をピンク色に染めながら、「魔人ブー」に似た愛嬌のある笑顔で手を振ってくれた。
（その②へ続く。近日公開）

真世界マコト
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